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2006/02/18

半田小学校のエノキ

 先端の補強の為に残してあった木口の木部を削り落とし 真ん中の枝が完全な空洞になる。この枝はその中を骸になった芯が先端まで伸びていて 先端の木口を削り取ることで支えるものが無くなり 鑿で芯の周りの余分な木部を削る度に 芯がふるえて思うように削れない。その芯の周りに木の木っ端を詰め込んで 芯が震えるのを押さえながら 芯の周りを少しずつ掘っていく。
 それを終えると今上を向いている枝の内側の面に鑿痕を付けながら 荒れた面をならしていく。これまでは 正円から長柄の鑿を差し込んで 外から玄翁で叩きながら 内側の面を削っていたが、一番短い柄の鑿と玄翁を持つ手を正円から枝の中に入れ その空洞の中で鑿を叩くという方法も 内側を掘る場合有効な手段であることを知った。
 

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