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2005/12/28

半田小学校のエノキ

 第3口の上の方に 約90年ほど前に切られた枝の切り口が現れる。なぜ約90年前かというと どの枝もその年輪が80年から90年だからである。その周辺をマジックで印を付けながら 丁寧に年輪を追いかけていく。
 そして この日から新しい道具を導入した。30mmの木工ドリルで穴を開けながら作業する。このことで鑿で掘る作業が減り 体力を温存できる。そんなの 最初からやればいいとお思いでしょうが、鑿で彫っていても 100年以上の年輪を彫り込んでしまうのだ。芯の周辺はやっぱり鑿だけで丁寧に追いかけなければならない。枝の部分は取りあえず100年以上の年輪がないことが解っているので ドリルであらかじめ穴を開けながら 彫り込んでおくことも可能になるのである。
  しかし油断大敵。少しずつ慎重にドリルを入れる。正円と正円を木の中で繋ぐ作業がことのほかはかどって 私はうれしい。
 

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