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2005/12/26

薪ストーブの五徳
半田小学校のエノキ

 午前中は ストーブの五徳を作って終わってしまう。考えてみると 薪と同様ストーブの五徳も毎年1度は作っているのではないかと思い すぐホームページで確認すると 前回作ったのは 2004年1月。たしかに毎年ではあるが ひと冬開いていた。さすがに3分から4分の鉄筋に変えただけのことはある。さりとて 冬の間ストーブの中で 炎の中で炎のごとく、高熱にさらされ続けているのだから 周りが溶け細くなり折れ曲がってしまうのも当然である。
  能書きはそれぐらいにして・・・。高速カッターで適当な長さに12mmの鉄筋をカットして 溶接でそれぞれの部品を引っ付けて組み立てていく。
  五徳は ストーブの中で薪を支えながら 燃え尽きた灰を下に落としつつ 灰と薪の間に炎に酸素を供給するための空間を作る まさに炎の下の力持ちなのである。それを言うなら 「縁」の下でしょう。
 ダジャレは さておき 午後からまた 第4口の上を彫り込んでいく。幹と枝の境目当たりは この木が生まれた当時から積み重なってきた年輪と 骸で腐った部分に新しく形成層ができて そこから新しく始まった年輪とがつなぎ合わさるように重なっている。つまり外の形成層が骸の周りでどんどんと 成長して骸の中に回り込んで骸の内側で 木の中心に向かって成長を始めているのである。
 大きな木の塊の中に113年前の木を姿を掘り起こすのが 制作意図なのであるが その113年前の年輪のその直ぐ近くに 現代の年輪が同居しているという事実も なかなか捨てがたい状況である。
 

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