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2005/12/02

半田小学校のエノキ

 11月末は バイト先の仕事が忙しく 仕事場に来られなかった。その間も気持ちが急いて 早く鑿を持ちたいと思う一方で仕事をしないときれいなエノキタケが収穫できるという密かな期待もあった。まさに痛し痒し。ほら、こんなにきれいなエノキが・・・。
 しかし、本当はキノコが出るからといって 喜んでいられないのである。キノコはいわゆる腐朽菌という木を腐らせる菌が成長したものである。腐朽菌は たぶん 木の成分に含まれる窒素やりんや硫黄やそういうものを栄養として成長する。木は腐朽菌にそれらの栄養を摂られることで 木の組成が崩れ ボロボロに崩れていってしまう。つまり枯れてしまうのだ。ダメじゃん。まずいじゃん。どうすんの?。
 しかし、今防腐剤を注入するわけにもいかない。今は 一時も早く作品に仕立てることが先決です。
 というわけで 仕事仕事。午前中は 第3口から第2口へ向かってその間の壁を掘り 午後 エノキを約10° 第2口が上になるように回転させて 第2口から第3口へ向かってその間の壁を掘る。
 幹の部分の肉をかなり彫り込んだため エノキの重心が枝の方にかなり偏ってきた。そろそろ枝の部分も彫り込んでいかないと 彫り込まれて薄くなった幹の部分が折れてしまう恐れがある。上へ上へ掘り進もう。
 

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