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2005/05/07

海のイス

 いくら頭の中で形をイメージしてみても 仕事が進みません。パイロット版なんだから チョットぐらいの失敗は恐れずに 作業を進めます。
 パイロット版に4本の脚を本組みします。それぞれのホゾとホゾ穴にボンドを塗り 脚を差し込み、それぞれをクランプで 圧着して固定する。
 さて ボンドが乾くまで 山桜の座板の表を彫ることにします。ところがどうだ。山桜の堅さと来たら 玄翁をふるうたびに ノミの先が弾き返されるようだ。いかに楠が柔らかく 山桜が堅いのかが 腕を通して体の芯に伝わってくる。覚悟を決めて玄翁を振り下ろせと言っているようだ。要するに 山桜に合った彫り方とリズムそれを掴む必要があるということです。つまり 一度に入れるノミの量を 楠と同じにしないこと。山桜にあった分量を彫ること。ただ それに慣れるまでに時間がかかる。最初はその量の少なさに苛立ったり 集中できなかったり。
 

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