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2003/04/10

にわか空師・復習と予習

  木に登るときは 安全帯を付けて登る。最初に 木の一番高いところからロープを垂らしておいて、そのロープを伝って登り降りの手がかりにする。あるいは、チェンソーを下から引っ張り上げたり下ろしたり、別のロープを引っ張りあげたりするときにも使う。
 ところで そのロープで全て登り降りするのかというと、そうではなく 最初の枝までは、取りあえず、梯子で登り そこからは枝を使って登り降りする。
 さて、梯子を使うときに たまに思うのですが ロープを体に巻き付けて シュルシュルッと降りられたらいいなと。でも、実際にやってみると、体が締め付けられて シュルシュルといきません。他にもいくつか方法がありますが、やはりシュルシュルッと行かない。消防士がよく、ビルの屋上から ロープでシュルシュルッと降りたりする映像を見ることがあるけれど、一体どんなロープワークでやっているのだろう。
 そうだ。消防署で聞いてみてはどうだろうか。市民の安全を守る為に 日夜訓練と実践で忙しく働いていらっしゃるのに そんなことを聞くのは なんだかとても失礼なんだけれど、でもひょっとしたら、隅っこで訓練を見せてもらえるかもしれない。そう思って、取りあえず、受付に申し出てみたのです。そしたら、「取りあえず、お話をお聞きしてから」ということで 事務所に案内されました。そこで木に登って仕事することなどを説明し、消防士さんたちが いとも簡単に ロープを伝って降りてくるけれど、何か特別は方法があるのか?と訪ねてみると、やはり消防士さんも 体は締め付けられるし、場合によっては、摩擦で手や体が火傷することもあるとのこと。ただ、着用している衣服やロープが摩擦の少ない物だったり、圧迫感や痛さになれるように訓練しているのだそうだ。それに私のやっている方法は 木登りでは有効ではないと教えられた。そして、木登りに有効で 降りるだけでなく、登るのにも使える方法を教えていただくことが出来た。さっそく仕事場で練習です。
 青梅にも「署」とつく場所はいくつかあるけれど、他の署と違い消防署は  その対応の真摯さと親切な対応に 驚きというか感心というか 本当にありがとうございました。
 

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