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2003/03/22

ケヤキ

 35年目の年輪を 更に彫り込んで 幹の途中に25年目の年輪を出すべく 掘り始めました。枝の周りで35年目から25年目が見え隠れするという趣向です。
 大胆に鑿を入れても 25年目は直ぐには出てきません。そう思って 670gの玄翁で
1寸4分の淺丸鑿を叩いていたのです。すると、鑿の先が柄の付け根の所から グネッと折れてしまいました。
 がっかりです。無理な力が掛かるわけでもない普通の丸鑿が 折れてしまうなんて。670gの玄翁は確かに大玄翁ですが、1寸4分もある鑿がそれで叩いたからといって折れてしまうのでは 弱すぎます。
 最近1寸2分以上の鑿を頻繁に使うのですが、それらの口金がどれも鑿に当たっている部分でめくれたり 割れが入ってきているのです。(口金とは、鑿と柄の接する部分の金属の名前)鑿は人の手で一本一本手作りする物ですから、火作りの段階で 構造の弱い物が出来てしまうこともあります。でも、口金の弱さも関係しているのではないだろうか。という疑惑が 私の中に芽生え始めたのです。
 誰か、その疑惑をもみ消す為に 裏金工作を始めたりしないかな?。
 

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