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2002/07/16

クスノキのテーブル

  次の行程は 厚み・幅共に46mmに揃った角材を部品の長さに切っていきます。ここで登場するのが これまた切断面のあまりきれいじゃない止め切り用の丸鋸です。ゆっくりと切っていけば、なんとか許容量に収まるかな?。
 それにしても きれいきたないの判断はまったく相対的なものです。たまにやってくるこの仕事場の大家さんのI上さんに この丸鋸の切断面を見せたら、「これだけきれいなら、十分だよ。」と言います。
 しかし、今は、機械が良くなって それなりの機械があれば 誰でもきれいな加工ができるようになりました。だから、私もついつい作業工程を減らして 機械だけできれいな仕上がりになることを求めてしまうのです。ま、しかし、ここはこの丸鋸でなんとか納めましょう。
 部品総数42が出そろいました。この部品をこれからホゾを作ったり、ホゾ穴を開けたりと加工していきます。。
 まず、ホゾ穴は 卓上角のみ盤を使って開けます。何度も書きますが 角のみ盤を発明した人は、ホントに凄い。木工の革命児ですね。これがあるのとないのでは、その時間は10倍は違います。だから、ほら。もう穴あけが終わってしまいました。
 次は、ホゾキリです。私が使うのは昇降盤と言うにはおこがましい、丸鋸に毛の生えた様なマルノコ盤です。とにかく何度も試し切りをした後、部品のホゾを切っていきます。マルノコ盤の定規を寸法に合わせては 切り、また合わせては、切り。ああ、切り口の誤差が0.5mm以内に納まるような ホゾ切り付きの昇降盤で キュンキュン ホゾを切ってみたい。そんな日を夢見ながら私は、今日もホゾをかむ。じゃなかった。ホゾを切る。
 

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