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2002/04/16

クスノキのテーブル

 仕事場の机の前に座って 朝からナマズの絵を描いています。WEB上でナマズの画像も集めました。しかし、どうもカエルのようにすんなりと形が決まりません。カエルは子供の頃からよく触って親しんでいるし それぞれの部位がはっきりしていて形を特定しやすく すんなりと形が現れました。それに比べてナマズは いくら画像とにらめっこしても、何枚描いてもピンとくる形が作れません。平面的な画像ではなかなかお腹の膨らんだ形を把握しきれないようです。さすがナマズ! つかみ所がないのは身体だけではなくて 形もか。
 つまらないことを言っていないで 何とかしなければ。これは一度 実物を見た方がいい。ペットショップにもナマズはいるようですが、どれも南米産のナマズでヒレの形や付き方が日本のナマズとは違います。
 あ、そうだ。羽村動物園には、ナマズが展示してありました。電話で確認すると1匹いるそうです。早速カメラと三脚を持って出動。
 いました。地震予知動物コーナーの水槽の中に。午後1時30分。水槽の前に三脚を立て ナマズがナマズの寝床から出てくるのを待ちました。基本的にナマズは夜行性です。昼間は殆ど動かずにじっとしているそうです。それじゃ写真が撮れないではないか。しかし係りの人の話によると たまには、泳いでいますからそのうち出てくるんじゃないですかとのこと。私は、待ちました。1時間、2時間、3時間。キリンを見に行くわけでもなく、ペンギンを見るわけでもなく、今日の入場料すべてをこのナマズに捧げてひたすら待ったのですが、結局出てきません。
 見るに見かねて 係りの人が ほんの少し塩ビパイプの寝床を水槽からだしてくださって このナマズ君をいろんな角度から撮影させていただくことが出来ました。実はこのナマズ君は、右目、右ひげを損傷しているのです。それでもこの水槽で日夜地震予知の重責を担っておられたのです。ありがとう。係りのおじさん。ありがとう。ジャック。(私は、このナマズをジャックと名付けました。)
 

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