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2001/12/22

ドラム缶ストーブ

 さて、いろんな仕事が次から次に舞い込んできて、ストーブ作りが中断してしまいました。
 さて、ここで、問題です。ドラム缶には、普通何が入っているでしょう?。「太鼓」と答えた人は、ちょっと考えすぎです。普通は、油です。灯油だったり、エンジンオイルだったりします。だから、油関係の場所(ガソリンスタンドや、自動車修理工場など)でよく見かけます。今回のドラム缶もガソリンスタンドでもらってきました。エンジンオイルが入っていたようです。
 さて、2問目です。鉄は、何で切るでしょうか。「斬鉄剣」と答えた人は、「ルパン3世」の見過ぎです。鉄を切るには、鉄工所などでは、酸素アセチレンで溶断したり、最近では、プラズマ溶断機を使ったりします。どちらもガスや電気で鉄を溶かして切っていきます。鉄が溶けるのだから、相当な温度です。2000度近い温度です。ドラム缶には、油が残っています。その油が2000度近い温度の火の粉で熱せられて、ドラム缶が破裂して、大事故になったなんてニュースが昔は、たまにあったけれど、最近は、聞きません。ちなみに爆発しないようにするには、どうすればいいのかというと、ドラム缶の中に十分すぎるぐらい水を入れておいて 最初に大きな口を開けてやります。油が気化してもすぐ出ていけるだけの大きな口が開いたら、水を抜いて作業しても大丈夫です。水を入れなかったり 水の量が少ないために過去にどれほどの事故があったことか。
 さて、私は、何で切ったのか。レシプロソーという電動のノコギリで切ります。
 まず、ドラム缶の上のフタを縁に沿って切っていきます。このときフタが落ちてしまわないように対角線上の2カ所を20センチずつ残します。つまり縁に沿って2カ所の切り込みを作ります。この切り込みをドラム缶の中へ押し曲げておきます。これが煙突へ直接炎が入り込まないための抵抗板になります。今回のストーブがここがポイントです。
 

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