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2001/07/12

山桜010523
火おこし

 ついに 暑さでシマヅの頭が変になったもようです。こんなに暑いのになぜ火をおこさなければならないのか。

 みなさんは、マッチやライターを使わずに火をおこせますか?。テレビで見たり、印刷物で見たことはあっても実際にやったことがありません。そこで、暑さで頭も変になったことだし ちょっとやってみようかな。
 まず、ドリルのような錐を作って。そうは言っても どうやって作るンだっけ。おぼろげな記憶を頼りに 何とか回転するものが出来ました。それを取りあえず、板の上で回してみます。何回か回しているうちに、煙が出て穴に窪みが出来、棒の周りに黒い粉が溜まっていきます。しかしその粉から火がつくことも、赤くなることもありません。もうくたくたです。いくら暑さで変になったといっても 疲れてしまいました。
  そしてふと疑問に思ったのです。このやり方でいいのだろうか。ただ、回し続ければ本当に火がつくのだろうか。回しさえすればいいのなら、一発ポール盤でやってみるか。
 ポール盤の台に檜の板を固定し チャックにラミン棒をはさみ回転させます。すると、煙も黒い粉もどんどんと出て、今にも火が起きそうですが、起きません。檜の板に穴が開きそうなのであきらめました。なんだか 根本的にやり方が違うようです。

 この日、家に帰って、ホームページで調べてみると 棒を押しつける板に細工が必要なことがわかりました。その他、回転させる棒には、ウツギやアジサイの乾燥した木が適していることがわかりました。棒全体がその素材である必要はなく 先端部分だけでいいのです。アジサイは、よく知られた木ですが、ウツギは聞いたことがありませんでした。これも図鑑やホームページで調べ、近くの公園で剪定したものを見つけることが出来ました。(ナリの木に記事が書けそうです。)これらの準備をしてやってみると、火種が作れました。黒い粉に火種が赤く点るのです。それを優しくそっと口でふきながら、ティッシュで作ったこよりに燃え移し、火種をどんどんと大きくしていきます。すると、ポッと火がつくのです。あー、暑かった。

 こんなことをして、遊んでいたら、数週間後、この経験を使って仕事をする事になりました。いやはや、何とも暑い7月だ。

 

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