トップページwhat`s new?制作現場作品ファイル道具三昧ナリの木about memail展覧会その他

 

2001/03/15

中へ・3
螺旋階段

 中へ3は年輪の幼年時代を残して一旦中断します。
 中へ3を彫っている側で私に「ホレホーレ」と熱い視線を投げかけてくる木があります。その木は、1月に薪を作ったとき、身のやたらと赤い木があり、何となく薪にしてしまうのがもったいなくて側においておいた木です。
 木の中身が目立つような行為を考える。芯を求めて行為できるような方法で彫る。
 年輪を確かめながら行為していると その木の育った時間をたどっているような気がしてくる。年輪の間隔がちょっと広いと「この年は、天候がよかったのかな」と思ったり、傷が付いていたりすると「この木は、人家の近くで育ったのかな」と想像したりする。虫の幼虫の穴に出くわしたりするとその穴をたどってみたくなる。まさにその木の時間を感じることができる。その「たどる」という行為を「階段」という形に置き換えて、木に彫り込んでいく。登山とおなじような感覚で木に登れるかもしれません。ではさっそく登頂を始めます。
 

 




inserted by FC2 system