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2001/02/07

中へ1
芯を捜す

 「中へ」という目的で掘っていると最終地点が、木の中心あたりが想定されてくる。つまり、年輪の一番最初を目指していることになる。けれど、それを通り越してこちらの穴が向こう側の穴につながって外が見え始めると、その時点から外へ向かって掘っていることになってくる。「私は、中へ向かって掘っていたんではないの?と疑問が出てくる。
 
  そこで単純に「木の芯を残すための行為」をしてみたいと思い、桜の木を削り始めました。 直径30cm、長さ1mほどの大きさです。年輪の外側の若くて白い部分は、所々ぼろぼろと崩れそうな木ですが 芯の周りはしっかりしている。作っている途中で周辺が崩れても それはそれで面白いかもしれない。まず、8面体と8面体のつながる部分に芯を捜していきます。
 年輪を確認しながら中心へ向かって削っていく行為は、この木がたどった時間を遡っている事である。  

 


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