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photo 富澤享
     

Decaying Wood 「朽」

ギャラリー檜plus

2013年2月25日(月)-3月2日(土) 11:30am-7:00pm(最終日5:00)

 昨年まで「年輪プレイ」をコンセプトに個展を開催してきましたが 今年から新たなコンセプトExpression of the wood(木の表情)による個展を開催します。
 今回は「朽ちる」がテーマです。「朽ちる」と聞いてポジティブなイメージを持つ人はあまりいないと思います。観念的には 腐ること、老いることであり、どうしてもマイナスのイメージを払拭できません。
 しかし 別の見方をすれば腐朽菌が水分を含んだ木部に浸食し 木の組織を崩壊させ、そこへ昆虫が卵を産み 木部を食料として成長し 木は土へとその表情を変化させていく現象です。やっぱりマイナス? 
  食物連鎖の一場面。細菌と昆虫と大気と水と植物が入り交じった混沌とした状況。その表情は 微生物と細菌と昆虫と大気と水と時間が作り出した造形物です。これでどうだ? 
  その表情を生きた部分と対比させながら作品化しています。朽ちてボロボロという状況のその先にある循環や連鎖の イメージをインスタレーションで表現したい。

2013年2月 作者記


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