「株・きりかぶ」種のあった場所

GALLERY b.TOKYO

2012年4月16日(月)-4月21日(土) 11:00am-7:00pm(最終日5:00)

 この展覧会は シマヅヨウの制作コンセプトである「年輪プレイ」の第5回目の展覧会です。年輪プレイとは 木の年輪を数え ある特定の年輪を彫り起こし その木が過ごした時間を追体験する行為です。その行為によって 木の表層と年輪の芯が作品として残ります。
 今回は 切り株でプレイしました。前回根でプレイしたとき 切り株を扱いましたが その時に感じたことがありました。それは 木の原点がこの株の中にあるということです。これまで樹木の様々な部位で年輪プレイをしてきましたが このことに気付いた時 芯と表層の間の空間が とても大きな空間に感じられました。地面に落ちた種は 発芽し 幹は空へ 根は地下へ伸びていく。その幹と根のはじまりが切り株の中にある。この場所から すべての年輪が始まります。木の営みの時間が 目に見える空間として そこに存在する。その不思議さを表現しました。
その成果を ぜひ ギャラリー・ビー・トウキョウの空間でご覧下さい。

2012年3月 作者記


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