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 お母さんの投げ捨てた豆が 一夜にして天まで届く木に成長する。これは童話「ジャックと豆の木」の中での出来事ですが それにしても 木は まるで 本当に天まで届こうとしているかのように どの木もどの木も 長い時間の中で 空に向かって絶え間なく伸びていこうとしているのが 木を観ているとわかります。今回の彫刻展は そんな木の高さへの憧憬を形にしました。
 童話のように「天まで届く」とはいきませんが ギャラリールデコの天井高くそびえ立つジャックの豆の木に木の高さと 木の時間を感じていただければ幸いです。

 ところで 童話の豆の木は あの後 どうなったかご存じですか?
  大男から宝物を取り返し そして豆の木を切り倒すことで 大男を転落死させたジャックはその後 警察の事情聴取を受け数日後 解放されました。
 自宅に戻ったジャックが その切り倒した豆の木を片付けていると ひとりの男が声を掛けてきました。
「その木、どうするんですか? もし処分に困っていらっしゃるのなら 分けていただけませんか?。」と。
 ジャックは 喜んでその男に豆の木を分けてやりました。
 
男は 数日後クレーン付きトラックのレンタカーで訪れ 幹の太い部分を3本ほど持ち帰りました。
 男は 彫刻を彫る仕事をしていましたが 直ぐには その木を彫り始めずに 何年も 仕事場に寝かしていました。
  5,6年経つと その木にはカミキリムシが卵を産み付け 幼虫が木を食い荒らして 穴だらけにし そこに穴蜂が卵を産み付け 更には腐朽菌で 木は随分と朽ち果てていきました。
 ある日 男は「これでは 何か作る前に腐ってしまう。」といって ジャックの豆の木という彫刻を彫りました。
 めでたし めでたし。  
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